会長挨拶
第44回日本運動療法学会学術集会
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第44回日本運動療法学会学術集会を迎えて |
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この度、平成31年6月22日、東京にて行われる第44回日本運動療法学会の会長を仰せつかりました、学校法人和風会多摩リハビリテーション学院学院長の石田信彦です。健康長寿をめざした結合をめざす本学会の会長を務めさせていただくことは、光栄であり、大変な名誉です。 今学会のテーマは「運動療法から始まるフレイル予防と地域包括ケアシステム」とさせていただきました。厚生労働省によると、地域包括ケアシステムは、高齢者が重度な要介護状態となっても、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される体制と定義されています。高齢者が住み慣れた街に住み続けることが出来る地域づくりを実現するためのものですが、その一方で、高齢化に伴い、認知症患者は2020年には約630万人、フレイル有症率は、2013年の調査で、65歳以上の11.5%に達するというデータもあり、これらが要介護状態の要因となっていることを考えると、運動療法はこれらの社会および健康に関する課題解決の一助となる可能性があることは周知の通りです。 本学会に集う研究者は、医学だけではなく、栄養学、臨床検査学、生体工学、運動生理学といった多領域にわたる学識と経験を持っております。本学術集会では、学会員が一堂に会することで、より高いレベルに展開させていく使命を帯びております。ベテランの研究者から、フレッシュな若手研究者まで、老若男女問わず、日ごろの研究成果に真摯に向かい合って、開かれた討論の場として、このたびの44回学術集会を活用いただければと考えております。社会の発展、国民の健康長寿への貢献をめざす、運動療法学会を、今後とも引き続き、ご指導、ご鞭撻賜りますようお願いするとともに、東京にて開催される第44回学術集会へのご参加・ご参集を、宜しくお願い致します 。 |