入所機能訓練部門
理学療法
理学療法は「身体に障害のある者に対し主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されています。当施設では、主として運動療法を用いて身体機能の改善を図り、生活の基本となる立つ、座る、歩くといった動作の練習を行っています。
作業療法
作業療法は「身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行わせること」と定義されています。生活の中のさまざまな活動が手段になるというユニークさがあります。生活動作そのものも「活動」の一部です。その特徴から、食事をする、着替える、トイレで用を足すといった生活動作そのものに多くかかわります。
言語聴覚療法
言語聴覚療法は「音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うこと」と定義されています。言葉を作り出し、話し、聞いた言葉を理解してさらに言葉を作り出すというコミュニケーションと認知機能、口の中の動きに関わるという特徴から嚥下(飲み込み)の問題に多く関わっています。
個別訓練
それぞれの職種が交代に関わり、当施設での生活が有意義なものになるように個別訓練を行っています。
入所される目的は、千差万別です。ご自宅へ戻ることを目標にされている方には、ご自宅の環境に合わせた動作が出来るように練習を行います。ご希望があればご自宅の調査へも出向いています。
長期にわたって入所される方には、より平易に生活動作が出来るように車いすやベッド周りの調整や、自助具とよばれる便利な小物の使用訓練や貸し出しも行っています。また、より活動的な毎日を過ごしていただく一助として、レクレーションを兼ねた大集団での体操・ゲーム等もフロアごとに行っています。
昼食時には、作業療法士と言語聴覚士が巡回し、いつまでもおいしく安全にお食事を召し上がっていただけるように個々の状態を把握しつつ、食形態の調整や介助法の指導や環境設定等を行っています。
個別訓練以外でも、「生活」をキーワードにしてさまざまな取り組みを行っております。