わざわいてんじてふくとなす
災 転 福 成

 2022年は易によりますと「離為火(りいか)」の年であります。その意味は大きな災いを意味します。直接的には今年は災害に要注意の年であります。間接的には例えば人の感情として考えると、情熱が先行し冷静さを失ってしまう、周囲との摩擦などで起こる火種が思わぬ大きな炎となってしまうなどを意味します。正しく炎を扱い、コントロールできれば大きな災いとならず、明るい結果を得ることができるということです。周囲との連携を取りつつ炎を上手に扱い冷静な立場でいる様、心掛けることが大切だということであります。

 そこで、和風会の今年のテーマは「災転福成(わざわいてんじてふくとなす)」であります。

 当然ながら我々の仕事も全て上手くいくわけではなく、むしろ思わぬ転帰で患者様が予期せぬ方向へ進むこともあり、また、全く思わぬところから火の粉を被ることもあるでしょう。その様な災いを被った時、大切なことはその事象を謙虚に受け止め、そうならない様にするためには、あるいはそう受け止められないようにするためには、どうしたら良いかを考えることです。そうすることによって同じミスあるいは事象を二度と繰り返さない、そこには我々の日々の努力と研鑽が必要です。これこそがすべての感染症・医療の抱える問題から生き残る答えになると確信しております。

 今年、和風会では1月にファーストケアの合併、4月には所沢リハビリテーション病院 30 床増床、学校法人和風会 多摩リハビリテーション学院専門学校の介護福祉学科増設がスタート致します。今年のテーマ「災い転じて福となす」のもと一丸となり全ての感染症をものともしない、そして一歩先を行く医療法人を目指し、1年間頑張っていきたいと存じ上げます。