所沢を中心とした地域の2次救急指定病院として、救急搬送患者は年間4000件以上に達し、救急救命士の研修も行っています。外傷、血管障害、脳腫瘍等の脳神経外科全般の診療を行い、防衛医科大学校病院脳神経外科と連携し、日本脳神経外科学会の研修施設となっています。特に、脳卒中をはじめとする脳神経外科救急疾患に対応しており、24時間、頭部MRI、全身CT検査が可能であり、確実な診断に基づく迅速な治療を目指し、24時間、緊急手術可能な体制をとっています。
週に6〜7日体制で、外来診察を行っており、頭痛、めまい、しびれ、歩行障害等様々な症状で来院されています。検査が必要と判断した患者様には、多少お待ちになることはありますが、当日頭部MRIやCTを行い、当日結果をお話し、即時疾患には対応するようにしています。「安心をもたらす脳神経外科」を目指して、診療を行っています。
原則、急性期治療を主体に行い、入院当日から、リハビリテーションスタッフと連携し、急性期リハビリテーションを行い、入院時の障害の改善や入院による筋力低下予防を積極的に行っています。慢性期には、関連リハビリテーション病院にての更なる改善を目指し、リハビリテーション目的の転院を促進しています。関連施設には、頭部MRI、CTが完備され、入院中に変化があれば、即時画像診断を行い、当院脳神経外科医が診断するシステムを構築し、安心してリハビリテーションができる環境を整えています。そのため、多くの急性期患者様に対応できるようになっています。
破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血に対しては、24時間体制で急性期手術(開頭クリッピング術)を原則として行っています。症例によって血管内手術を行っており、年間約20症例のくも膜下出血を扱っています。未破裂脳動脈瘤の手術は原則的に開頭手術を行っています。
脳内出血に対しては、開頭血腫除去、CT定位脳手術、保存的治療を症例ごとに選択し、行っています。
脳梗塞急性期症例に対して、頭部MRIによる診断に基づくtPA(発症後3時間以内)等による血栓溶解療法を積極的に行っています。tPA使用例は、6年間で、100例を超えました。脳塞栓症には高気圧酸素治療を行っています。
脳腫瘍に対しては、術中蛍光色素、モニタリングを駆使した手術療法(開頭腫瘍摘出術)を行い、病理検査で腫瘍組織の増殖能を評価し、それに基づいて後療法を行っています。年間約20症例の脳腫瘍を扱っています。
下垂体腺腫に対する経鼻孔内視鏡手術の症例も10例に達します。術後、下垂体前葉機能の回復する症例が多く、成績良好です。
顔面けいれん、三叉神経痛等に対する機能的脳神経外科も行い、良好な成績を得ています。
以上の脳神経外科手術を合わせると、年間150例に達します。
・特発性正常圧水頭症の治療に取り組んでいます。
3.0T MRI、1.5T MRI(当院)、1.5T MRI(所沢リハビリテーション病院)、血管撮影装置、80列マルチスライスCT、DSA、神経内視鏡、駒井式定位脳手術装置、高気圧酸素治療装置、光トポグラフィー診断装置
役職・氏名 【科名】 | 出身大学 (卒年) | 専門領域 | 認定医・専門医等 |
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院長 北秀幸 【脳神経外科】 | 防衛医科大学校 (昭和57年卒) |
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副院長 苗代 弘 【脳神経外科】 | 防衛医科大学校 (昭和57年卒) |
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脳神経外科部長 宮崎 寛 【脳神経外科】 | 杏林大学医学部 (平成5年卒) |
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坪川 民治 【脳神経外科】 | 杏林大学医学部 (平成6年卒) |
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氏名 | 専門領域 |
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神山 信也 | 脳神経外科 |
和田 孝次郎 | 脳神経外科 |
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